ローカル鉄道サポーターズクラブ入会のメリット    ~ハピラインファンクラブ編~

旅行日記

地方の鉄道が直面する課題は、私たち鉄道ファンにとっても切実な関心事です。その持続的な運営を支える新しいモデルとして注目されるのが、サポーターズクラブです。

ローカル鉄道の役割は、単に人を運ぶことだけではありません。

その沿線地域全体を活性化させるための核となる機能も担っています。サポーターズクラブの特典は、この地域経済との連携を促進する役割も果たしています。

今回は私の地元を走るハピラインふくいを例に、地方鉄道のサポーターズクラブ入会のメリットをお伝えしていきます。

下記はハピラインふくいのサポーターズクラブ(ハピラインファンクラブ)の個人会員の入会特典です。

記載されている特典とメリットを解説します。

沿線店舗での優待・割引

サポーターズクラブの会員証を提示することで、沿線の提携店舗や施設で優待や割引を受けられる特典があります。これは地域の飲食店や観光施設との連携によるものです。

会員にとっては、旅先や日常の買い物が充実する実益となり、年間を通してこの特典を活用することで、年会費を優に超えるお得さを享受できます。

さらに重要な点は、私たちがこの特典を利用して地域の店舗で消費を行うことが、結果として地域経済に資金を循環させ、間接的に鉄道の存続意義を高めることに繋がるという、持続可能な相乗効果を生み出している点です。

グッズおよび一日乗車券の提供

鉄道会社のオリジナルグッズや、当該路線で利用可能な一日乗車券が特典として進呈されることがあります。ハピラインふくいにおいても、一日乗車券とオリジナル巾着袋が進呈されました。

ハピラインふくい 1日フリー乗車券の通販 by かたつむりん's shop|ラクマ

土日はハピラインのフリーキップが発売されるので、フリーキップが発売されない平日に使うのがコスパいいでしょう。

もし使用機会がない場合でも、金券ショップやヤフマなどのネットフリマ(メルカリはきっぷの販売は帰省してるのでNG)などを通じて現金化することで、会費負担を軽減する資産として活用できます。

イベントへの特別参加権と割引

ファンクラブ会員は、会員限定のイベントへの参加資格を得たり、鉄道イベントの参加料金が割引になったりする優遇措置を受けられます。

7/12,13】ハピラインファンクラブ会員限定イベントを開催します! - ハピラインファンクラブ

上記は今年開催されたハピラインファンクラブ会員限定のイベントです。
(私は会員でしたが、残念ながら参加できませんでした)

上記のバックヤードツアーのように、普段立ち入ることが許されない運行現場の一部に触れる機会は、私たち鉄道ファンにとってかけがえのない価値を持ちます。

これは、単なる経済的なメリットを超えた、精神的なリターンであり、鉄道への愛着をさらに深める要素となります。

沿線で事業を営む法人や店舗にとっても、サポーターズクラブの法人会員制度は、地域貢献と集客を両立させる戦略的なツールとなり得ます。

法人会員としての集客効果と費用対効果

法人会員としてファンクラブの会報誌や公式ウェブサイトに企業名・店舗情報が掲載されることは、鉄道ファンや地域住民に対する有効な広告媒体となります。

ハピラインふくいの場合、年会費一口1万円という設定は、一般的な地域広告と比較して非常に安価な広告単価と考えられます。

さらに、法人会員には一日乗車券が一口あたり5枚進呈されるため、この乗車券を顧客へのプレゼントや従業員への福利厚生として活用すれば、実質的な広告費用は大幅に抑えられ、極めて高い費用対効果を発揮します。


ローカル鉄道会社のサポーターズクラブへの入会は、地域に根差した交通インフラの持続可能性を支えるという社会的な意義と、ファン自身が多様な実益や特別な体験を享受するという個人的な満足感を両立させる、洗練された仕組みです。

地元の鉄道を愛する沿線住民の方、沿線を旅の目的地とされる方、そして鉄道を趣味とされる私たちファンにとって、サポーターズクラブは「推し鉄」を支え、自らも恩恵を受ける好循環の入口となるでしょう。

年会費以上の価値を見出し、地域の鉄道をより魅力的なものにする一助として、沿線民の方、ハピライン沿線をよく旅する方、遠方でなかなか乗りに行けないけど応援したいという方は入会を検討されてみてはいかがでしょうか。

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