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「さとのかチャンネル」で放送されていた「ふらっとりっぷ」という番組を視聴しました。

さとのかチャンネルはCSで放送されていて、各地域のケーブルTVの主に観光やまちあるきの番組が視聴できます。
今回の行き先は秋保温泉
今回の旅先は、仙台の奥座敷として知られる「秋保温泉」でした(読みはあきうおんせん)
今回の番組では、温泉よりも伝統工芸や景色をメインに特集していました。

私は仙台は何度も行っていますが秋保温泉は行ったことがありません。
名前は知ってましたが、今回秋保温泉について、深く知ることができました。
秋保の観光案内所で見つけた秋保電鉄の「記憶」

番組は、旅の起点となる秋保・里センター(観光案内所)から始まりました。パンフレットや特産品が並ぶ典型的な観光案内所かと思いきや、その一角に、ひときわ目を引く展示がありました。
それが、「秋保電気鉄道」のジオラマです。

1914年(大正3年)、馬車鉄道を前身とする秋保石材軌道として開業し、後に電化されました。
仙台市内の長町駅から、終点の秋保温泉駅(番組で紹介されたジオラマがあった場所のすぐ近くだったそうです)までの約15kmを結んでいた、軌間762mmの、いわゆる軽便鉄道です。

その小さな車体は、湯治客やハイカーを温泉郷へといざない、沿線で採掘される「秋保石」を仙台市街地へと運ぶ重要な役割を担っていました。1961年(昭和36年)に廃線となった秋保電鉄を振り返ることができるジオラマで当時の沿線風景を思い出すことができました。
秋保工芸の里で伝統工芸に触れる
番組では秋保の伝統工芸に触れていました。伝統工芸に触れられる秋保工芸の里でリポーターの方が見学したのは、「埋もれ木細工」「こけし」「仙台箪笥(たんす)」の工房でした。

埋もれ木細工とは、数百万年前の樹木が地中で炭化・化石化した「亜炭(あたん)」を原料とする、非常に珍しい工芸品です。長い年月をかけて自然が育んだ素材を、職人が丹念に磨き上げ、美しい器や装飾品へと昇華させていきます。

そして、東北の旅といえば、やはりこけしは外せません。

秋保は、鳴子、遠刈田などと並ぶこけしの産地です。番組に登場した工房では、伝統的なこけし作りの実演に加え、思わず笑みがこぼれるようなユニークな創作こけしも紹介されていました。

特に印象的だったのが、パンケーキの上にちょこんと乗ったこけしです。
伝統を守るだけでなく、現代の感性に合わせた新しい魅力を発信しようという、作り手の遊び心と意気込みが感じられます。

仙台箪笥の工房もとりあげられてました。仙台箪笥は欅(けやき)の木目を生かした“仙台木地蝋(きじろう)塗”が特徴の、杜の都に伝わる伝統工芸品です。
自然が創り出したアート、磊々峡と秋保大滝
そのあと取り上げられたのは、秋保の雄大な自然が感じられるスポットでした。まずは、名取川の流れが凝灰岩を侵食して作り上げた渓谷、「磊々峡(らいらいきょう)」です。

その名の通り、巨岩奇石がゴロゴロと転がる様は圧巻の一言です。遊歩道が整備されており、気軽にトレッキングを楽しめるのが魅力です。

そして、秋保の自然のハイライトといえば、何といっても「秋保大滝」です。
幅6m、落差55m。「日本の滝百選」にも選ばれているこの名瀑を展望台から望めば絶景です。
勝負の神に祈る、秋保神社
旅の締めくくりに訪れたのは、歴史と信仰の場所、「秋保神社」でした。創建は平安時代初期に遡り、征夷大将軍・坂上田村麻呂にゆかりのある古社だそうです。

番組では、境内にある「まさる石」という石が紹介されていました。

「勝る」という名にあやかり、この石を撫でて祈願すると勝負運が上がると言われているそうです。
![]() | 価格:2800円 |

ふらっと訪れたい、魅力の再発見
さとのかチャンネル「ふらっとりっぷ」。その名の通り、気負わず、ふらっとした雰囲気で秋保温泉の魅力を伝えてくれた素晴らしい番組でした。
秋保・里センターのジオラマなどの展示、磊々峡や秋保大滝など魅力的なスポットが多いです。仙台に行った際には足を延ばして訪れたいと思いました。
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