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今回はあいの風とやま鉄道の西端の駅である石動駅を紹介します。石動は「いするぎ」と読みます。難読駅名ですね。

今回は、石動駅が持つ複合的な魅力を探ります。
宿場町にある石動駅の歴史
石動(いするぎ)という地名は、戦国時代からの城下町、そして江戸時代には北陸道脇往還の宿場町として栄えた歴史に由来します。
石動駅あるのは 小矢部市で市の名前 と 駅の名前が異なっています。
その玄関口として北陸本線が開業したのは、明治31年(1898年)のこと。以来、石川と富山を結ぶ要衝として、100年以上の時を刻んできました。
現在の駅舎は、2018年(平成30年)にリニューアルされたもので、従来の駅機能に加え、図書館や観光案内所などとの一体型構造を採用しています。駅舎と地域施設が一体となる事例は最近地方でよくありますね。
特に目を引くのは、その建物のモダンなデザインです。ガラス面を多用し、開放感にあふれた駅前広場とダイレクトに繋がる構造は、かつての暗く閉鎖的な駅舎のイメージを一新しています。
この光を取り込む設計こそが、次章で触れる石動駅の「核」となる機能を生み出しているのです。
「駅直結図書館」という贅沢

石動駅の最も特筆すべき機能。それは、駅舎に直結・一体化している「小矢部市民図書館」の存在です。石動駅では、改札を出てすぐの場所に、この市民図書館が接続しています。
図書館の一部は、交流スペースとしての機能も兼ね備えています。
「駅で図書館に寄る」という行為は、これまでの旅の常識にはなかった新しいルーティンであり、石動駅を訪れる旅の価値を確実に高めてくれる「贅沢な寄り道」と言えるでしょう。
石動駅の交通結節点は、北口と南口で明確に役割が分かれています。

行きのバス時刻表
北口のバス乗り場は、主に小矢部市内の市民バスのほか、近隣の主要都市である高岡方面への路線、そして、近年大きな集客力を持つ三井アウトレットパーク 北陸小矢部への路線が発着します。
時刻表を見る限り、高岡・アウトレット方面への運行頻度も少ないですが確保されています。
鉄道で石動駅に到着した後、バスに乗り継いで半日観光やレジャーを楽しむといったプランニングが容易です。
南口:地域路線と生活の足
一方、南口は、一部の市民バスに加え、城端線沿線や庄川方面への生活路線バスが発着する場所です。北口と南口でバスの系統を分けることで、利用者にとって分かりやすい動線を提供しています。
石動駅での飲食
石動駅は、北口にそばうどんの店と食事やフルーツを使ったスイーツが味わえる「フルーツパーラー源平」があります。駅のすぐ近くには飲食店が少ないようです。
一方南口南口すぐそばにスーパーマーケットのアルビスがあります。
アルビスは富山県を中心に展開する地元のスーパーであり、駅のすぐそばなのでとても便利です。
さらに、このアルビスにはフードコートも併設されていますし、無料で使える給茶機やポットもあります。列車やバスの待ち時間に、手軽に食事やティータイムを済ませられるのはうれしいポイントです。
石動駅そして小矢部市に訪れてみませんか
今回は石動駅を特集しました。かつて一部の特急列車が停車した石動駅も、今は新幹線が高架を通過していき、第三セクターのあいの風とやま鉄道の列車が停車するのみとなりました。
金沢富山間でも本数の少ない津幡〜高岡間に位置する石動駅は、本数も少なく訪れにくい感はあります。
しかし、図書館や三井アウトレットパーク、さらにはメルヘンな建物や史跡など石動駅そして小矢部の街にはさまざまな見どころがあります。みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。


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