今月26日の日曜日に群馬県高崎市で開催された「頑張るぐんまの鉄道フェスティバル」に参加してきました。

群馬県といえば、JR線以外にも上信電鉄、上毛電気鉄道、わたらせ渓谷鐵道と、個性豊かな3つのローカル私鉄が走っています。



そんな私鉄の魅力を存分に知ってもらおうという、鉄道会社の心意気と地元愛が伝わってくるようなイベントでした。
イベントの内容
会場は、上信電鉄の本社および車庫。高崎駅を出て徒歩3分ほどで到着します。ここからはイベントの内容を紹介します。
車両の展示

会場に足を踏み入れると、まず目に飛び込んできたのは、ずらりと並んだ上信電鉄の車両たちでした。

上信電鉄が誇る「デキ3」という名前の電気機関車です。「電気機関車」というのは、電車のように自分自身に客室はなく、客車や貨物列車を引っ張るため(牽引するため)の専用車両のことです。
なんとこの車両、1924年(大正13年)に、遠くドイツのシーメンス社で製造されたというから驚きです。御年101歳! 日本の大正時代から、激動の昭和、平成、そして令和と、1世紀以上も高崎の地で働き続けてきた「生き字引」のような存在です。

他にもクリーム色に緑の帯が懐かしい「1000形」、700形がベースの「ぐんまちゃん列車」がありました。

ヘッドマーク展示

歴代のヘッドマークもありました
「さよなら153号 154号」や「Last Run 151・152」といった、長く活躍した車両の引退を記念したもの。
「さよなら 貨物列車」というヘッドマークには、かつて上信電鉄が荷物も運んでいた歴史を感じさせます。
「祝 佐野のわたし駅 開業」といった比較的新しいものから、「Xmas TRAIN」のような季節モノ、果てはなぜか「銀河鉄道999」のマークまでありました。
ジオラマ展示

上信電鉄本社内では、高校生が制作したジオラマが展示されてました。
走っている車両も、上信電鉄の車両だけでなく、新幹線やJRの特急など様々ありました。
物販
上信電鉄・上毛電鉄・わたらせ渓谷鉄道のグッズの販売されていました。鉄道で使われる部品やレールの一部なども販売されていました。
そして軌陸車という線路の保守点検をする車両での乗車体験もありました。こちらは家族連れに大人気でした。
イベントを終えて感じたこと
今回のイベントは雨が降っており天気も悪かったにもかかわらず、多くの人でにぎわっていました。
大手私鉄と比べると、群馬県の私鉄は車社会や人口減少などの状況によって利用者が伸び悩んでいます。
しかし、群馬県は首都圏から近く、上毛電鉄とわたらせ渓谷鉄道は東武鉄道と接続駅がありますし、上信電鉄は新幹線やJRの複数路線が乗り入れる高崎駅起点です。

活性化のポテンシャルはあると思います。
今回のような、鉄道盛り上げるイベントや企画列車などで活性化してほしいと感じました。


コメント