北陸周遊に便利な三種類の鉄道フリーパスとは
今回は、北陸周遊に使える「北陸おでかけtabiwaパス」「あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス」「北陸新幹線フリーパス」の3種類を比較します。



こちらのページでも紹介してますが、改めて分かりやすく表にして使い分けの最適解を考えていきます。
比較一覧表
以下の表は、3つのパスの主な仕様をまとめたものです。
| 特徴 | 北陸おでかけtabiwaパス | あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス | 北陸新幹線フリーパス |
| 価格(大人) | 2,900円 | 2,800円 | 3,000 WESTERポイント (ポイントのみ) or 10,000円 + 110 WESTERポイント (現金併用) |
| 有効期間 | 1日間 | 連続する2日間 | 連続する3日間 |
| 利用可能日 | 通年(平日も可) | 土休日とその翌日、GW・夏休み等の特定期間 (2025年内は毎日利用可) | 期間限定 今年は12/25まで |
| 購入期限 | 乗車3日前まで | 乗車当日まで購入可 | e5489にて (期間指定あり) |
| フリーエリア | ・ハピラインふくい ・IRいしかわ鉄道 ・あいの風とやま鉄道 ・えちごトキめき鉄道 (上越妙高駅・市振駅間) ・JR西日本7線区 (小浜線一部, 越美北線, 七尾線, 城端線, 氷見線, 高山本線一部, 大糸線一部) | ・ハピラインふくい ・IRいしかわ鉄道 ・あいの風とやま鉄道 | 北陸新幹線 (敦賀~糸魚川) |
| 主なターゲット | 鉄道乗りつぶし旅行 北陸のJR沿線住民 | 一般観光客 地元住民の週末利用 | 時間効率を重視する旅行者 新幹線をオトクに利用したい地元住民 |
北陸周遊に便利な三種類の鉄道フリーパス 使い分け
それではきっぷの選択のヒントを観光利用と地元住民の日常利用に分けてお伝えします。
北陸3県2Dayパスの利用
観光客 :京都・大阪方面から新快速で敦賀へ、敦賀を起点に1泊2日で北陸を巡る旅行モデル
地元利用:二日連続で日帰りで県をまたぐ移動をする場合
一泊二日で北陸の旅をする場合(特に福井↔富山の移動はコスパいい)
北陸おでかけtabiwaパスの利用
観光客 :新幹線や高速バス、特急や普通列車で北陸にアクセスし、日帰りで北陸各地を巡る場合
北陸の通過利用に(少しハードですが、一日で敦賀から直江津まで行けます。敦賀まで北陸線や小浜線で
入って途中下車しながら通過、糸魚川から大糸線、直江津からは信越本線が利用できます)
地元利用:第三セクター鉄道↔JR路線 第三セクター利用をはさむJR路線沿線相互の日帰り利用の場合
北陸新幹線フリーパスの利用
観光客 :初日に北陸各地に鉄道やバス、飛行機でアクセスし新幹線で北陸の都市間を巡る場合
地元利用:3日間北陸を早く快適に移動したい方
なるべく日帰りで移動を済ませたい方
これらのきっぷと組み合わせて使いたいフリーパスとは
これらのきっぷと組み合わせて使いたいきっぷを以下に示します。

北陸にアクセスできる路線は、敦賀まで北陸本線・小浜線、富山まで高山本線、糸魚川から大糸線があります。これらの場所までは18きっぷや秋の乗り放題パスなどのJRのフリーキップでアクセスできます。
また通過特例を使えば、敦賀からなら越前花堂乗り換えで越美北線(九頭竜線)、富山から高岡乗り換えで城端線や氷見線・津幡乗り換えで七尾線にアクセスできます。

鉄道もバスも乗れるTabiwaパス、複数の鉄道が乗れるきっぷ(福井鉄道とえちぜん鉄道の一日フリーキップ)もあります。これらのきっぷも組み合わせるとさらにオトクで広範囲の旅ができるでしょう。
北陸周遊に便利な三種類の鉄道フリーパス 使い分け
あなたの旅のプランに最適な一枚を見つけるための最終的な指針を、以下に示します。
- 広域・日帰りから一泊・鉄道満喫なら → 『北陸おでかけtabiwaパス』
1日でJRローカル線を含む広大なエリアを巡りたい、純粋な鉄道移動そのものを楽しみたい方に。 - 宿泊・観光・コスト重視なら → 『北陸3県2Dayパス』
1泊2日で北陸3県の主要都市を観光したい、コストパフォーマンスを最優先したい方向けの選択肢。 - 速達性・時間効率・多都市周遊なら → 『北陸新幹線フリーパス』
移動時間を極限まで短縮し、限られた日数で複数の都市を効率的に訪問したい方に。
地元民の北陸移動、とくにグループ旅行にも便利
このガイドが、北陸地方での鉄道旅行や鉄道移動を、より豊かで、より経済的なものにする一助となることを心から願っています。あなたの旅にふさわしい、賢明な一枚がきっと見つかるはずです。


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