えちぜん鉄道 と ハピラインふくい                 地元民が語る賢い使い分け

各地域の鉄道の話題
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福井県の福井県より北の旅の移動は、JR北陸本線から経営を引き継いだハピラインふくいと、第三セクターのえちぜん鉄道があります

ハピラインふくい
えちぜん鉄道

この二つの路線は、福井駅を起点にそれぞれ異なる役割を担い、旅の目的によって使い分けが重要になります。

福井県北部の鉄道路線図 えちぜん鉄道HPより

私はこの両沿線に住んでいてどちらの路線も使います。今回は、この二つの路線の「使い分けのコツ」をお伝えしたいと思います。

まずは、旅の計画で最も気になる運賃と本数について比較してみましょう。

ハピラインふくいのダイヤと運賃

ハピラインふくいの福井以北は、日中はパターンダイヤでおおむね1時間に1本という運行間隔です。

本数が多いとはいえません。しかし、その最大のメリットは運賃の安さ。えちぜん鉄道の約半分から3分の2程度の運賃で移動できるため、移動コストを抑えたい時には非常に心強い存在です。

またハピラインの1日フリーキップは敦賀から大聖寺間の広範囲が利用できて1500円です。さらにオトクなのは、二日連続の使用となりますがIRいしかわ・あいの風とやまの両鉄道も使える「北陸おでかけ2dayパス」で2800円と大変お得です。

えちぜん鉄道のダイヤと運賃

一方のえちぜん鉄道は、日中は30分に1本、鷲塚針原~田原町間は福井鉄道からの乗り入れもあり毎時3本となっています。

えちぜん鉄道鷲塚針原駅
福井方面の時刻表
59分発は福井鉄道に乗り入れています。

乗り換えの待ち時間が少なく、スムーズに目的地へ向かうことができます。ただし、運賃はハピラインふくいより割高になります。

フリーキップはえちぜん鉄道全線が使える1日フリーきっぷが1200円(年会費1000円のサポータークラブに入会した場合は1000円)、福井鉄道と共通の1日フリーキップが1700円となっています。

旅の目的地から考える最適なルート

次に、目的地からどちらの路線が便利かを見ていきましょう。

えちぜん鉄道は、福井市内のフェニックスプラザや、観光地として名高い芦原温泉、そして日本海に面した港町三国へ行く際に非常に役立ちます。

芦原温泉
三国の街並み

特に、芦原温泉や三国の古い街並み・海や漁港は駅に近く、駅からすぐに散策を始められるのが大きな魅力です。福井駅からこれらの場所へ向かうなら、本数が多く、駅から目的地までのアクセスが良いえちぜん鉄道が断然便利です。

対して、ハピラインふくいの駅近くには、観光スポットは少ないのが現状です。

芦原温泉駅から出ている三国行きのバスは日中は運行本数が30分に1本ありますが、芦原温泉駅からの他の方面や他の駅から出ているバスは少ないのが現状です。

三国温泉路線バス/料理民宿いそや/福井県
芦原温泉駅前を出る京福バス

駅周辺も福井駅前以外は駅近くはお店が少ないです。

地元民流の賢い使い分け術

それでは、私が実際にどう使い分けているかをお話ししましょう。

私は最近は福井よりも金沢に行くことが多いことがあり、ハピラインふくいを主に利用します。

ハピラインふくいの列車 地元でおなじみの車両ですね。
IRいしかわ鉄道の車両 この列車も地元福井に乗り入れてます

一方、えちぜん鉄道も時々利用します。特に便利なのが、パーク&ライド

えちぜん鉄道の駅には、無料または格安で利用できる駐車場が併設されているところが多くあります。

私の家はえちぜん鉄道の駅から離れていてバスの便もよくないので駅までは車で行き、電車に乗り換えて福井駅へ向かうという使い方をします。

福井駅で新幹線やハピラインふくいに乗り換えて、県外や県内の別のエリアへ旅に出ることもあります。この方法なら、福井駅周辺の駐車場探しに困ることもなく、スムーズに旅を始められます。

北陸新幹線

えちぜん鉄道の「パーク&ライド」は、車と鉄道をシームレスに連携させる、まさに福井ならではの合理的な移動手段と言えるでしょう。

えちぜん鉄道とハピラインふくいの使い分けまとめ

福井の旅の達人になるには、この二つの鉄道の特性を理解し、旅の目的に合わせて賢く使い分けることが重要です。

えちぜん鉄道

観光地へのダイレクトアクセスと本数の多さが魅力。駅からの移動時間を気にせず、旅情に浸りたい方におすすめです。

ハピラインふくい

コストパフォーマンスが最大の強み。運賃を抑え、広域を移動したい方におすすめです。

ハピラインふくいとえちぜん鉄道。福井北部(福井市街地北部、坂井市、あわら市)への鉄道二路線を、皆さんの旅の目的に合わせて使い分け、より豊かな福井の旅を楽しんでいただければ幸いです。

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